言うまでもありませんが、ネタバレ全開ですよー。
はい、まずはタイトルの通りです。正確には、第一作がTV放送された時にさわりだけ観たんですが、主人公の養い親が殺され、白骨死体が出てきたところで怖がってそこまでだったんです(何歳だったんだろう自分?)
でもこれだけの有名作品ですから、主人公や重要キャラの名前と関係、役どころ、大事な設定(フォースとかジェダイとか)はなんとなく知っております。新作ということで、例によって旦那に誘われ、一度は断ったもののなんとなく気が向いて観に行ってみました。あえて予習全くなしで。
劇場と言えばまずは予告編から。印象に残った三編。
・『オデッセイ』は『インターステラー』とどう違うというのだろうか。
・なぜぬいぐるみのクマが主役の映画に『ミッション:インポッシブル』のテーマが流れるのか。
・唯一観てみたいと思ったのは『ブリッジオブザスパイ』。ソ連も冷戦もベルリンの壁も、もう物語の中で語られる言葉なんだろうか。いや違う、当時からすでに物語でした。ボタンの押し間違い一つで、明日にも人類が滅びてしまうかもしれないと多くの人が思っていた時代、それを物語化することで自分の現実との距離をおいていたのかも知れません。
前置きが長くなりました。
なんで当日に予約取れたのかと思ったら、日本語音声吹き替え版だったんですね(旦那は始まるまで気づかなかったらしいです)。元々の俳優さんの声に馴染んでいる人には違和感があったかも知れませんが、私は無問題でした。ちゃんと顔の与えるイメージ通りの声と話し方だったと思います。
序盤、キャラやメカが出てくる度に、これらがシリーズお馴染みのものなのか、それとも新しい存在なのかと思案していましたが、考えたって分かるわけないので気にしないことにしました。
そう、私はこの世界の一般市民。フォースなる謎の力の存在や、英雄達の名前を聞き知ってはいても、それら彼らの真実を何も知らないモブ。それがだんだん話が進んでいって…えっ貴方があのハン・ソロさんですか。ああっこちらはレイア姫ですね?!といった感じで入っていけました。
宇宙船とか戦闘の模様とかは、想像以上の突っ込みどころ満載で愉快でした。
何年も放置されてた船がいきなり大気圏外まで飛び立てちゃうとか
初めて銃を撃つ女の子が戦闘訓練を受けた兵士をばたばた倒せちゃうとか
ポーはあの状態でどうやって生きてたのよとか
これらを気にすることなく楽しめる、というより気にさせない、それが『スター・ウォーズ』なんでしょう、と納得できました。はい。
そういえば予告編に『ゴジラ』もありましたけど
「あんな巨大爬虫類が二足歩行できるわけがあるかい!」
「あれは爬虫類じゃない、『ゴジラ』なんだ!」
で解決できるほどの存在感が『ゴジラ』にはありますし。
昔、映画『ファイナルファンタジー』を酷評した際に、その少し前に出た『マトリックス』と比較したことがありました。両作品とも「生命エネルギー」なんていう似非概念を持ってくるところが共通してます。しかし『マトリックス』では、その言葉が出るまでに、観客は主人公ネオと一緒にあんな目やこんな目に遭わされ、疲労困憊し精魂尽き果て、「頼むから何がどうなってるのか説明してくれえぇ!」な状態、どんな説明でも受け入れる精神状態に持っていかれています。
一方『ファイナルファンタジー』にはそれがなく、「なんか嘘臭い」という印象のまま終わってしまったのだなあと。
結局物語とは虚構です。心地よく騙してくれればそれでいいのです。自分も精進しなくては。
さて後半、あの黒マスクの祖父が誰かくらいはわかっていましたが、なるほど母の父だったのね、とかいろいろ一人答え合わせをしつつ進みます。そうなると、あれだけ強いフォースを持つ彼女は彼の娘なんだよね、きっとそうだよね?
レイア姫とハン・ソロってそういう関係だったとは知りませんでした。人生すれ違いだらけだった高年齢カップル…『大奥』の綱吉編がちらりと脳裏に。
そ・し・て大好物の闇堕ち君、ファーストオーダー!ちょっと脆すぎと感じましたが、きっとまだとても若いのでしょうね。それにしても、お父さんとの対決で簡単に絆されすぎじゃないの?と脳内ブーイングしていたら…そう来ましたか!そうでなくっちゃ、いいぞもっとやれ!最後の対決も、前座はもっとあっさり余裕で片付けて欲しかったです。
とにかく彼の今後に大いに期待!!
大型メカとか、銃での撃ち合いにはあまり関心ないですが、戦闘機およびチャンバラには燃えます。これもシリーズお約束なんですよね、ライトセイバーでの斬り合い!堪能しました。敵方は赤で主人公側は青って決まってるんでしょうか、あの色。
で、ラスト。娘なんでしょうそうでしょきっとそうだよねと(脳内で)叫んでいましたが明らかではないですね。これも今後に期待かと。
フィンの容体について旦那と意見が分かれました。彼女の言葉と雰囲気といい、背後で流れる脳波計?か何かの音のフラットなことといい、植物状態に陥って回復は絶望的なんではないかと私は思います。入れ替わるように、ロボット君がスリープ状態から目覚めるのも暗示的です。物語ですから、もちろんいつか目覚めるんでしょうけれど。
という訳で大変面白かったので、いずれEPISODE1〜6も借りて観ようと思います。今はブームで混んでると思うのでおいおいに。キングオブ闇堕ち、というか元祖オブ闇堕ち、の4〜6に惹かれるんですが、先に観ちゃうと1〜3を観る気を失くしそうなので、順番通りにしておきます。メインディッシュやデザートは後半に持ってくるのが、コース料理のお約束ですしね。