2019年4月18日木曜日

Wildvogel

「フォーゲル」という単語、名前を初めて知ったのは確か「伝説のオウガバトル」に登場した竜騎士フォーゲル。竜面のごついお人です。
それがもともとはドイツ語で「鳥(小鳥)」て意味だなんて知ったのははるか後のこと。
定着したごついイメージとのミスマッチ感が好きな単語になりました。


4月3日に、6月まで3ヶ月住むことになる部屋に入居しました。
家具に食器、生活に必要な道具が一通り揃っているばかりでなく、
裏庭にはテーブルと椅子、そしてどう見てもバードフィーダー。
これは…餌を置いたら小鳥さん来るんですか?!
雨降りで寒かったにもかかわらず、外からはさえずりが聞こえてきます。

いやいや待てよ、野生動物に安易に餌付けをしていいのだろうか。
悪影響はないのだろうか。
餌が不足する冬場だけならまだしも。
だがしかし、翌日出かけたスーパーマーケットにはこんな商品が。

四季を通じて使える野鳥(Wildvogel)ミックス!
即購入。


パッケージ表面こそ可愛い小鳥の絵ですが、
裏と側面には4ヶ国語(独、英、露、不明)でこんな主張が。

(英語版から抜粋)
環境の変化に伴い、野鳥達は食物資源を奪われてきた。都市部においては住処もなく、田園地帯においても、集約栽培によって鳥達は十分な食物を得られていない。

この変化する世界において、、鳥達には人類による支援が重要なのである。
四季を通じて鳥達に給餌を行え!
科学的研究も通年給餌は種の保全に役立っていると示している!

愛鳥家たる我々こそ鳥類を救いうるのである!
ジーク鳥類! ジーク鳥類!

と、ふざけるのはこれくらいにしまして。
日本で野鳥用の飼料を売っているのを見たことはありませんが、
あってもここまではっきり具体的に餌やりの必要性を主張してくるとは思えません。
たぶん小鳥達の可愛いイメージとか、お子様の情操教育に云々とかを強調して
生態系への影響とかは濁してきそうな気がします。

これ一つで日本人とドイツ人の国民性を論じるのはさすがに早計です。
日本人でも私のように、正論で説得されたい人がいるんですから
ドイツ人にもイメージに釣られる人はいるでしょう。
国民全体で見た時、そこにさほど大きな差はないんではないかと思います。

ただ、この飼料の売り手は、イメージよりも正論で売ることを選んだ。
正論で動く相手を顧客としてターゲットした。
ということだけは言えるんではないかと。

という訳で4月8日、さっそくセットしましたよ野鳥ミックス!
かもん!
アオガラさんです。

「つつぴー」ことシジュウカラさんです。
この二種は毎日来ます。

クロウタドリさんです。フィーダーで採餌しているのは見ませんが
周辺で落ち葉を裏返して何か探しています。

名前がわからないこんなお客様。

4月15日。
ドライフルーツや昆虫を練りこんだ、栄養たっぷりMeisenlknödel(シジュウカラ団子)
これがもう大人気です。
行列のできるバードフィーダー!

よいこの工作バードバス。
 材料:
ルッコラが入っていたプラケース
無印良品のタオルを束ねていたひも
庭で拾った枝
計 0ユーロ

…使われてません。深すぎるのかなあ。

4月16日、コマドリさんご来店です!


庭土は芝生というより苔がふわふわに生い茂ってます。
いたるところにスミレなど小さい花が咲いているので足の踏み場に困ります。

ネズミの一家も同居してます。
小鳥達が好き嫌いしてこぼした穀粒を拾い集めてくれます。

この排水溝の中は途中まで土が出ていて、そこにおうちの入り口がありました。

ネズミ科のネズミ。

目が小さくてもっさりしている、キヌゲネズミ科の
Rötelmaus(ヨーロッパヤチネズミ)も出没します。
生垣の下に巣穴があるようです。

そして4月17日。

誰だ?!

うさぎが あらわれた!

まんまピーターラビットの世界です。
ああもうここに永住したい(無理です)

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