2019年5月23日木曜日

喜びの城

5月23日の日記ですよ。
サラゴサ入りした昨日は、昼夕ともに食べ損ねました。
翌朝はホテルの朝ごはんをしっかり食べて、地元の方の案内のもと第一次観光です。

まずは専門学校の楽器工房に案内されました。
これは何かといいますと

ギターの穴です。手に持っているものは

薄切りするとこのような職人マークになります。

ぼけてしまいましたが、金太郎飴やミルフィオリのように、細い棒を組み合わせて模様を作っています。

こちらのハープは

15世紀の絵画に描かれた楽器の復元を試みているそうです。


日本製ののこぎり。ポルトガルののこぎりが押して切るのに対して
日本ののこぎりは引いて切る、と実演もしてみせてくれました。
歯が薄いので木材のロスが少ないとも。

私は商標を見てwoodpecker=kitsutsukiの発音を実演しました。
英語圏の人には「つ」は発音しにくいと聞きましたがフィンランド語だとどうなのかな。

川を渡ります。手すりにカエル。あちこちにいました。

EU統合記念オベリスクだそうです。

それから喜びの城、アルハフェリア宮殿へ。

礎石は9世紀末、ムハンマド朝に遡ります。
タイファ(分裂王朝)期には宮殿、後には要塞、
カトリック両王の居城となり教会に改築され、
流れ流れて現在はアラゴン州議会が置かれているという
サラゴサ、アラゴン州の歴史が密に詰まった建築であります。もちろん世界遺産。



現存する最古の建築、トゥルバドールの塔。

アラゴン州の紋章。

旗もあります。
左下はキリスト教徒がサラゴサを攻め取った時に斬ったイスラム教徒の首だそうですが
いまだにこんな図案自慢げに使ってていいのか。歴史だからって。

イザベラ女王の庭園。



こちらはタイファ王朝期のモスク。




ここからはカトリック以降の建築だったかな。
玉座の間の天井!

右下にドラゴンが描かれています。
アラゴンという名前はドラゴンに因んでいるそうですよ。
ドラゴンスレイヤーだったのか。

控えの間の天井画。
ガイドさんが英語でいろいろ説明してくれていたのですが、
疲れてきて全然頭に入ってませんでした。
ホテルで写真集見ながら書いてます(おーい)


屋内に井戸があって籠城もできるよ!
いざという時の隠し通路もありそうです。


そして現代。
州議会(現在休会中)議場です。

濃すぎて午前中でいっぱいいっぱいでしたが、23日はまだ続くのです…

お昼は美味しかったけど緊張したランチ。
レディファーストな世界でladyとして扱われる体験。
コースメニューの選択も何もかも私ファーストなんですよ(旦那のほか男性2名)
午後から仕事本番であってもランチタイムにワイン一本開けるとか
EUでは常識なんだぜ(知りません)

夜の仕事終わって、と言っても午後9時でまだ陽が高いんですが旦那と打ち上げ。
ホテルの近くのバーに行きました。

店員さんがだべっていてなかなか注文を取りに来てくれなかったり
隣のお客さんが会計せずに席を立っていなくなったなー、
と思ったらタバコを吸って戻ってきただけだったり。
ゆるゆるルーズな時間を過ごすうちに陽が暮れていきます。
お料理(リゾットとトマトサラダ)がまた美味しかった!

帰る頃には雨が降り出しました。
年間318ミリしか降らない、貴重なサラゴサの雨。



多田武彦「雨」、"Rain drops keep falling on my head"、水のいのちの「雨」など
雨が主題の曲を、あえて浅い母音で童謡のように口ずさみながらの帰り道。

サラゴサ編、まだまだ続きます。

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