海鳥が舞い、葦が生い茂るだけの潟地に
世界に二つとない都を作り上げた戦略眼、
後世の歴史家に「近代外交はVeniceに始まる」と言わしめた政治哲学、
(いろいろあれこれ略)
そして審美眼に裏打ちされた独自の産業も外せません。
そのうちの一つ、ヴェネツィアングラス。
ホテルのシャンデリア
同じくガラス工芸の街である小樽のヴェネツィア美術館に通いながら、
幾度もこの地を夢見たものです。
最後に行った時の日記はこちら。
「帰省日記 小樽・余市編」
あれから5年。本当に来てしまいましたよ。
という訳でヴェネツィア4日目、7月6日。
ガラス工芸のメッカであるムラーノ島に向かいました。
ローマ広場を出た船は大運河を左に折れ、カナレッジョ運河から本島の北へ抜けます。
(最終日にマルコ・ポーロ空港に向かう時もこのルートを通ります)
右上がムラーノ島です。
その下の四角は、墓地があるサン・ミケーレ島。
30分弱でつきました。
運河が広々として見えます。
こちらが、ムラーノ・ガラス博物館。
シリアからガラスがもたらされた古い時代の器。
子供の頃、図画の時間に水彩絵の具を使っていて、
洗い水に落ちた白い絵の具がふわりと広がっていく様を
絵を描くことよりも楽しんでいたものです。
一瞬のあの広がりが硝子の中に。
おとぎ話に出てきそうな、硝子のミニチュアガーデン。
遊びに来た小人か妖精さんの目線で撮りたくなります。
ミルフィオーリの材料になる色ガラス棒。
サン・マルコの獅子が鎮座する高坏。
中庭がまた素敵でした。
加工してサイトの壁紙に使えないかな、と思っていろんな角度から撮りまくり。
手荷物用ロッカーの扉。
さて博物館を一歩出ると、島じゅうガラスショップが目白押しです。
何軒か覗いて、店構えは小さいながら他と違う雰囲気のお店で足を止めたところ
店主さんが自分でデザインして作っているとのこと。
ここでネックレスとピアスを買って、その場でイヤリングに加工してもらいました。
島内をぶらぶら。
サンティ・マリア・エ・サン・ドナート教会。
サント・ステパノ広場、ガラスのオブジェクト。
お昼を食べながらムラーノ島の南端まで歩いて
ムラーノ・コロンナの船着場から本島に帰り、
一休みしてヴェネツィア最後の夕べのお散歩を楽しみました。
…と、いうことにしておきます。
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