昨日はフランクフルト入りして周辺を散歩。
今日は一人でボンまで戻ってみました。
旧西ドイツ首都だというのに、特急(ICE)が通っていないボン。
フランクフルトからSiegburgで乗り換えてボン市街に向かいます。
ボン中央駅からバスターミナルへ。
路線を確認し、念の為近くにいた人に「Schumannhaus?」と確認して乗り込んだんですが
最寄りバス停の名前に赤いバツ印がついている……
するとさっきの人がやってきて、
「Schumannhausに行くなら次で降りて、こっちに向かって」
と教えてくれました。
工事中か何かで最寄りは通過だったみたいです。
お礼を言って一区間歩きまして。
着きました、Schumannhaus。
彼が薔薇色とは言えない晩年を過ごした療養所は薔薇色をしていました。
クララ・シューマンのマルク紙幣と切手。
ふたりの切手。
ロベルトの遺髪。
クララがブラームスへの手紙に添えたらしい(?)月桂樹の葉。
ロベルト、クララ、ヨアヒム、ブラームスらの有名な肖像画や写真もいろいろありました。
クララの若い頃よりも、この年配の肖像画が一番美しいと思いました。
おみやげに絵葉書も何点か買ってきました。
この肖像画のがあったら欲しかったんですが残念。
クララ単独の絵葉書が一点もなく、棚欠けがいくつかあったので
売り切れていたのかも。
絵葉書の代金を払おうとしたら、この家を象った貯金箱に入れさせてくれました。
入館料は無料です。
病んだロベルトも眺めたであろう窓からの景色。
秋晴れの青い空が目に沁みます。
近所の聖マリア・マグダレーナ教会。
目指すはボン旧墓地。
木立と年降りた墓石のかなた、木漏れ日に包まれて。
こんなに美しいお墓は初めて見ました。
枝には巣箱もかけてありました。
信心がなくても、不滅の魂なんて信じていなくても。
ここに眠る人達が美と静けさの中で安らかであれ、という願い、祈りは確かに感じられました。
天気予報はずっと雨だったのが、この晴れ間に恵まれたのも奇跡でした。
素晴らしい時間をありがとう。
中は撮影禁止でした。
楽器や楽譜(弟子が清書したものに本人が加筆したもの)など、
合唱屋としては「ミサ・ソレムニス」の楽譜に見入りました。
お土産も買って、早めに帰ろうとしたら
列車を乗り間違えてまたボン中央駅に戻ったり……
時刻表サイトの情報と駅の券売機の情報が食い違ってるんですよドイチェバーン;;
まあなんとか無事にフランクフルトに戻ってきました。
明日でドイツともお別れ。なんだかまだ信じられません。
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