よりによって午後2時から。
駅から日陰を辿って遠回りするか、日差しの下最短コースを行くか。最短を選んだら、戸外の登り階段三階分が待っていました。汗だくでなんとかお店に到着。
前回まではセミロングにしてもらって、ロングになりかける頃次の予約だったんですが、今回はミディアムにして、アップにした時後れ毛がふわっとなるように、やや強めのパーマかけてもらいました。浴衣着るのが楽しみです。
お店は居心地いいし、担当の美容師さんもいい人なんですが、実のある会話が成り立たないのが残念です。
「なんかパーマ液の種類がいろいろありますけど、髪の毛のケラチンのシスチン結合をいったん切って、巻いて癖つけて繋ぎ直すって基本は同じですよね?」
「はい、そんな風に学校で習ったんですけど苦手で…すみません(>_<)」
今日も、目の前に置かれたファッション雑誌やゴシップ週刊誌に手をつけない私が退屈しているのではと気を遣ってくれたのでしょう、いろいろ話しかけてくれるのが申し訳なかったです。
「いえ今私、ゲームに出てくるラテン語の合唱曲の歌詞の意味を考察していて、全く退屈じゃないからいいですよ」
と説明したところで、たぶん彼女の脳内ではなんだか高尚そうな「ラテン語」と、「子供のおもちゃ」であるゲームとが結びつかずにゲシュタルト崩壊が起きるに違いない。暑さや食べ物の話で乗り切りました。そしてパーマ定着の間、放置されてる隙にスマホいじり。
高校の頃、歴史の授業がかったるくて(今は深く反省してます)史料集のこういうページ見て暇つぶししてました。
人名言語変化対照表。
ミシェルやミハイルは元は大天使ミカエルで、英語だとマイケルになるのかー、とか。
今日の発見は、英名「ジェームズ」は仏語では「ジャック」。つまり、『戦闘妖精・雪風』で、ジェイムズ・ブッカー少佐をジャックと呼ぶ零は実はおフランスかぶれ?
「おフランスかぶれ」ってすごく馬鹿にした感がありますね。実際私の中ではフランス人というと、グルメだモードだと表面かっこつけながら、一皮むくと脳筋の野蛮人というイメージです。『チェーザレ』のフランス団とか、まさに脳筋騎士。
余談:旦那の大学での英語の先生曰く
「英語は男同士語り合う言葉で、仏語は女を口説く言葉で、独語は馬に語りかける言葉」
だそうですがあまりにもあんまりです。ふん、あんな浮ついた言葉で落ちるものですか。むしろ独語で切々と語りかけられた方がくるような気がします。
じゃあイタリア人はっていうと、享楽的に見えながら一皮むくと怜悧というイメージがあります。すみませんルネサンス期の都市国家で認識止まっちゃってますね。でもヴェネツィア共和国だけじゃありませんよ。
高位聖職者なのに陣頭指揮執っちゃうダンボアーズ枢機卿
「イタリア人は戦争の仕方を知らぬ」
小国フィレンツェの下っ端官僚にすぎないマキアヴェッリ
「フランス人は、政治の仕方を知りません」
ああ大好きこの会話。
さて髪は仕上がりました。夕飯の買い物前に本屋さんです。
タイトルと表紙に惹かれて買った、ご無沙汰のロシア文学。
「リスは歌を歌っている……」A.S.プーシキン(巻頭言より)
そういえば大学のロシア語の先生がプーシキン推しでした。『オネーギン』しか読んだことないですが。
ではでは、「リス」ワールドに行ってきます。明日は実のあることが書けますように。
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