2019年5月29日水曜日

Montjuic

5月26日の続きです。
バルセロナ港からゴンドラに乗って、モンジュイック(カタルーニャ語ではムンジュイック)の丘に向かいました。
強い日差しの中1時間待ちでしたが眺めは最高!

「デジカメ落としたらどうしよう…」と手汗をかきぶるぶる震えながら
ゴンドラの一番前、開いた窓から動画を撮りました。
iMovieで手ぶれ補正&4倍速にしましたよ。


降りてもまだまだ登ります。

松の間から望む港。

モンジュイック(ムンジュイック)城です。


フランコ政権時代まで戦争や政治犯の収監に使われていた城塞です。
こんなのまであります。



来たからには登ります。


ここからダンケルクまでの距離が子午線弧長を測って、メートル法の基準にしたとのことです。


スペイン旅行はこの日が最終日。
翌28日にバルセロナ空港を発ってドイツに戻ってきたんですが。

帰りの飛行機で見つけたお客さん。
スペインの子なのか、それともルフトハンザの機体に乗ってドイツから来たのか。
降りるまで手の上で転がして、フランクフルト空港の観葉植物の鉢に置いてきました。

2019年5月28日火曜日

バルセロナにて

サラゴサでのお仕事と観光が終わり、スペインを後にする前に
もう一日バルセロナで観光です。
入国した日にもちらりと見に行った聖家族教会。
内部拝観チケットはオンラインで売り切れだったので
今回も周りを回ってきただけなんですが。

今日も建設作業が続いてます。

 資材が上がっていきます。

どんどん上がっていきます。

安全第一!

バルセロナに着いた昨日、ちょっと風邪気味だったので温かいスープか何か欲しいなと思っていましたら、駅のカフェテリアでRAMENを発見しました。
醤油と味噌の混ざったようなさっぱりスープに柔らか麺、
チャーシューにしいたけに大根。温まりました。

バルセロナの市街地はこんな素敵な建物だらけなんですが
その1階にもラーメン屋さん(とスーパーマーケット)とか。

今日はSAPPORO RAMENの看板を見つけてついふらふらと。
ドイツのデュッセルドルフにもお店がある「匠」です。
札幌直送の太ちぢれ麺に本格味噌味。満足しました。
(これは野菜味噌に半熟卵トッピングです)

旧市街を海に向かって散策します。


海です。

ここからまた一冒険あるのですが、今日は疲れたのでここまでにします。
明日はドイツの住居に戻ります。

2019年5月25日土曜日

Caesaraugusta

時は紀元前14年。
ローマ皇帝アウグストゥスがイベリアの地に築いた都。
その名も《Caesar Augusta》皇帝アウグストゥスの都――カエサラグスタ。

紀元2世紀にかけて隆盛を極めたのちゴート族の手に渡り、
8世紀にイスラム王国の首都となりサラクスタSaraqustaと呼ばれ、
12世紀にはアラゴン王国の首都としてSaragocaと名を変え
常に地域の中心都市として生き続けたその都は、
現在ではアラゴン州の州都サラゴサZaragozaとして知られる……

はい、ここに来て調べてみて初めて知りましたよサラゴサ二千年の歴史。
一昨日のアルハフェリア宮殿はイスラム時代からカトリック両王によるレコンキスタの歴史を刻む史跡ですが
今日は古代ローマ時代、建設当時の姿に迫ります。

ローマ都市ですから上下水道、公衆浴場、劇場、市場など
ローマ市民が要求するものはなんでも揃ってます。

まずは劇場! 1972年に発見された遺跡です。
(ツイッターでは闘技場と紹介してしまいました、すみません)
舞台から半円形の観客席を望みます。


こんな遺構から当時の設計を起こして


繋いで、広げて


一部は復元してみたりして


こんな復元CGが出来上がってます。お見事。

次は住宅や神殿など普通の市街地の遺跡、フォロ(foro、英語のforum)遺跡です。


当時の礎石、柱、運河などの跡。

ローマ時代の水道管の作り方。

 

復元トンネル。

ローマ都市の台所事情。

テーブルを囲んでソファーに寝そべって食べるのが当時の上流階級でしたっけ。

こちらは劇場跡にあった、たぶんキッチン。

出土品で再現した市場(工房?)の、書き割り人形の薄っぺらさ(笑)

公衆浴場の遺跡もあるんですが、今日は閉まっていて入れませんでした。残念。

次は港の遺跡です。内陸都市であるため、エブロ川に面したこの港が物流の要でした。

こうして平底船で荷を運びます。




こうした遺跡が地下から発見されるということは、昔の地面は今より低かったんでしょうか?

この絵はもう18世紀なので参考になりませんが。

一応現在。

こちらの表示によると昔は土地も水位も低かったようです。
川の氾濫か何かによって、土砂が堆積してきたのでしょうか。

ドイツでも、こちらスペインでも、史跡のみならず現代の建築を見ていても思います。
地震が(めったに)起きない、水害もない、土地が平坦で、台風もなければ火山の噴火もない、ついでに冬の積雪もない土地では、建築の発想から違うんだなと。

日本ではあっても厳密に日本の歴史と気候に属していない、北海道生まれ北海道育ちの私には、とりあえずドイツの風土は割と合います。
今のところ日本に帰りたい気持ちはないですが、ドイツにはちょっと帰りたいです。
明日からまたバルセロナで、帰れる()のは3日後ですけどね。

サラゴサ探検

サラゴサ3日目です。
前日はランチを終えて何やかやで3時半。
5時半までフリーなので、自然史博物館に行こうと思ったら5時まで閉館。

前々日のレストラン夕刻閉店に続き、とことん私を拒絶する気かサラゴサ!
15分くらいのところに大きい公園があるなと思って行ってみれば
ただ乾燥した芝生が広がる住宅街の公園で
おもむろにスマホで電子書籍版ドラゴンランスを開き
2代目マジェーレ兄弟の珍道中「賭けるか?」を読み出すなどしました。

さて3日目に戻ります。自然史博物館リベンジ!
1542年創立のサラゴサ大学、特に医学部寄りの施設です。

 (奥)アリストテレスに

ヒポクラテスがいます。

どうですよこの図書室!

 FF11のセレニア図書館を思い出しました。
FF5の古代図書館も好きだったなあ。
まあ、ここの蔵書は近代以降の印刷本ですが。

 この階段の上には行けませんでした。残念!

読めませんが医学書が多かったです。

スペイン語では生物の陸上進出も"conquista"か〜。


歴代のRector Magnifico(学長か名誉教授かな)の肖像画のうち、最新のお二方。
分子生物学者Lopez Perez教授(上)って、論文か教科書読んだことあるわ。


 満足したところで次の博物館に向かおうとしたんですが、
マップガイドの指示が一歩進むごとにころころ変わり、右へ左へ元来た道へ。
着いた時には恒例、午後の閉館時間15分前。
目の前で閉門されたかなしみを胸に

マップを閉じて適当に徘徊してみました。

この道なんの道。

こんなところをトラックが左折していきました。

行き止まりかどうかは行ってみないとわからない。

気が向くままにあっちへこっちへ

どこまでも〜♪

おや

開けてきました。

またもや大聖堂、サン・サルバドール大聖堂でした。




広場を抜けるとエブロ川。

花嫁さんが通っていきます。

古い石造りのピエトラ橋を渡って



 橋の上や対岸から見るピラール聖母教会。

スークの塔。

 ローマ時代の市壁。

建設途中の建物にも

てっぺんに双頭の蛇の杖、カドゥケウスが彫られてるってことは医療関係でしょうか。
正面にはアラゴン王家の紋章。

さすがに写真見るのも飽きてきましたね。
最後にスペインのすずめ。

親にごはんをねだる巣立ち雛と、ものすごくこちらを警戒してる親でした。