2017年11月7日火曜日

逆転の発想

ツイッター連投のつもりで下書きしてみたら思いの外長くなったのでこちらへ。
140字って、ひとつの言いたいことをまとめるのにいい長さですね。

最近眠りが安定しないので、いつも入眠剤を処方してもらっている心療内科で相談したところ、交感神経の活動を抑え副交感神経のターンにするために、寝る前1時間はつまらないことをするのを勧められました。

つまらないことって何だろう?
うちにはつまらない本なんてありませんし。

そうしたら先生は「勉強とか」と宣いました。この先生にとって、医師になるための勉強もつまらないことだったのかと思うと気の毒になります。好きな勉強ほどわくわくして興奮する、やめられない止まらないのに。

eテレの『100分で名著 全体主義の起源』でハンナ・アーレントに興味を持ち、次は『エルサレムのアイヒマン』を読んでみようと本屋さんの思想・哲学のゾーンに足を踏み入れたとき。著者アイウエオ順かな、アだからすぐだななどと考えていた私の目に飛び込んできたのは、「ポスト構造主義」や「批判理論」といった分類が連なる未知の迷宮でした。

子供の頃、新学期にもらった新しい教科書を開き、そこに記された文章や数式、図版が訳のわからないものであればあるほど、それらがわかるようになるときに得られる快楽を想像して震えた、あの感触を久々に思い出しました。
もはや哲学書ですら私に眠気をもたらしてはくれそうにありません。

ちなみに、旦那の寝る前の愛読書は『魔道書ネクロノミコン』だそうです。これで眠れるとは、やはりこやつ只者ではない。

閑話休題。寝たくなるようなつまらないことって何だろう?
株価の推移?
私は知らないけど世間では有名であるらしい人達の私生活?
そんなものを目や耳に入れるくらいなら、がっと効く薬処方してくださいよ〜と悩みながらの帰り道。
閃きました。

単調でつまらないけどやる価値のあること。
これを実践したらもりもり早寝早起きになること間違いなしのライフハック。

思い起こせば、物心ついて以来学校に通い、就職して退職するまで繰り返してきた生活パターンはこうでした。
一日が始まったらまず学校や職場に行って、時間通りにやらなければならないことをやる時間。
その後寝るまでが、自分のペースでやりたいことをやる時間。
それを、ひっくり返してやればいいのです。

起きて身支度を整え朝食を終えたら、そこからある時間までは好きなことをする時間にします。ゲームも読書もネットも、この時間が来たらすぱっと終わり。
で、それから寝るまでを、単調だけどやらなければならないこと、家事などにあてるのです。 リミットタイムさえ厳守すれば、寝る時間も起きる時間も自由自在。

これは恐ろしく効果がありそうな気がします。問題は
・リミットタイムを何時に設定するか。
・あまり夜遅くに家事をすると周囲の迷惑。
あともう一つ、
・ゲームは午前中という生活になると、オンラインゲームで友達と時間が合わなくなる。
…これは如何ともし難いです。

そういう訳ですぐに実践とはいきませんが、まず遊んで目を覚ます>あとから働いて、疲れたら寝るという逆転の発想。だらだら生活を一変させる面白い試みになりそうです。

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